シェアハウスと副業で生活が改善?

その日の上田さんの提案は大きく2つあり、①生活費はギリギリまで切り詰めているので負担の大きい住居費カットのためにワンルームマンションからシェアハウスに引っ越すこと、②会社で副業が容認されているのなら在宅でできる仕事をすることでした。

シェアハウスについては何となくトラブルが多そうという先入観がありましたが、上田さんから「今は物件も多様化しているから、しっかりした経営母体のところを選べば大丈夫」と言われ、帰宅後すぐに検索サイトをチェックしたところ、当時の住まいの近くに良さそうな物件が幾つか見つかり、速攻で内覧の申し込みをしました。

副業の方は、大学時代から文章をまとめるのが得意だったことから、ウェブライターの仕事を始めることにしました。上田さんからは、「副業収入(雑所得)は20万円以下なら申告不要(所得税の場合)だから、当面はそれくらいの範囲で仕事を受けてみたら?」というアドバイスをもらいました。

そして、この2つの提案のおかげで、私の生活は劇的に改善したのです。

支出は大幅削減、奨学金返済は副業でカバー

ワンルームマンションの家賃や光熱費で毎月10万円程度の出費があったのが、シェアハウスに移って7万円程度まで減りました。シェアハウスは初期費用も契約金が家賃1カ月分程度と格安で、引っ越しも近所なので格安で済みました。もともとモノを持たないタイプなので、狭い部屋でも収納に困ることはなかったですね。シェアメイトの同い年のウェブデザイナーの女性と仲良くなり、食事を当番制にして一緒に食べることで食費も月1万円程度減りました。何より、身近に親しい友人がいると、日々の暮らしがこんなに楽しくなることが驚きでした。