企業は株主に加えて、従業員、顧客、取引先、社会、政府などさまざまなステークホルダーの利益に配慮して、長期的な視点から経営を行うべきという考え方。米国主要企業からなる経営団体であるビジネス・ラウンドテーブルが2019年に発表した声明がきっかけで、2020年のダボス会議でも多くの企業が賛同した。1970年代から米国を中心に株主の利益を第一とする株主資本主義が隆盛を誇ったが、他のステークホルダーを軽視した企業行動や短期的な利益志向などの問題が無視できなくなったことがステークホルダー資本主義の台頭の背景にある。