この度、「アセマネインサイト」という連載コラムを提供させて頂くことになりましたBNPパリバ・アセットマネジメントの藤原と申します。2003年に投信評価機関リッパー・ジャパンのアナリストとして投信業界動向の分析を始めてから約20年間、移り変わりの激しい日本の投資信託市場を継続的に観察してきました。また、1998年に投資信託の銀行窓販が解禁された際には、銀行の支店でその推進を担当していました。振り返ってみると、社会人生活のほとんどで投資信託・資産運用(アセットマネジメント)というものに向き合ってきたことになります。そんな経験を生かして、様々な形で投資信託に携わる関係者の皆様のお役に立てるような分析を提供していきたいと考えています。
折しも国内では「資産運用立国」の推進が叫ばれており、アセットマネジメント業界に対する注目度も高まっています。アセットマネジメント業界で起きていることを正しく理解し、関係者の皆様がそれぞれの立場から業界の発展に必要なものを考えていけるような連載にしたいと考えています。第1回目は、まずは足元の状況を理解するという観点から、2023年度上半期(4月~9月)に日本の投資信託市場で起きた変化を取り上げたいと思います。