finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

資産運用立国の実現に向けた官民対話の新たな挑戦──「資産運用フォーラム」が描く日本市場の未来とは
③日本の金融リテラシー向上へ、将来の資産運用を支える人材を育てる

finasee Pro 編集部
finasee Pro 編集部
2025.08.29
会員限定
資産運用立国の実現に向けた官民対話の新たな挑戦──「資産運用フォーラム」が描く日本市場の未来とは<br />③日本の金融リテラシー向上へ、将来の資産運用を支える人材を育てる

日本が「資産運用立国」を掲げるなか、その中核となる官民連携の対話プラットフォーム「資産運用フォーラム」が注目を集めている。ブルームバーグが事務局を担い、国内外の資産運用会社が中心となり活動。業界の未来を左右するテーマについて議論が進められている。金融庁はオブザーバーとして参加している。日本政府などが金融資本市場における取り組みを世界に発信する「Japan Weeks 2025」のメインイベントとして、10月21日にフォーラムの年次会合が開催され、成果をまとめた声明文が発表される予定だ。 フォーラム設立の背景や意義、今後の展望などについて、ブルームバーグ日本統括責任者ノーマン・L・トゥエイボーム氏に話を聞いた(全3回)。 3回目は、政府が進める「資産運用立国実現プラン」への評価や、金融経済教育の重要性などについて語ってもらった。

――資産運用立国の実現に向けた日本政府の取り組みをどう見ていますか?

顧客本位の業務運営(FD)に関しては、昨年11月に改正金融商品取引法が施行され、顧客の最善の利益を重視する枠組みが強化されました。運用会社は自社の商品や運用方針について、より明確な情報開示が求められるようになっています。これは大きな前進です。

 

また、アセットオーナーの責任もますます重要になっています。現在ではアセットオーナー・プリンシプル(資産オーナーが運用会社に対して適切に監督責任を果たすための原則)の受け入れを表明する企業年金や公的年金も増えており、企業年金では200以上、公的年金では14機関が採用しています。加えて、CIO(最高投資責任者)を新たに設置する動きも進んでいます。

 

個人投資家の間でも新しいNISA制度も始まり、投資に初めて触れる人が増えています。これは非常にポジティブなことですが、日本ではまだ金融リテラシーに改善の余地があるのも事実です。そのため、24年には金融経済教育推進機構(J-FLEC)も立ち上がり、教育面からの支援も進められています。こうした動きは、資産運用立国の実現に向けた一連の取り組みの一環だと受け止めています。

 

私たちブルームバーグも、金融教育の重要性を強く認識しています。国内の大学と連携して、学生向けの投資コンテストや、Pythonを活用したデータ分析・プログラミングの講座など、実践的な教育プログラムを展開しています。
また直近では九州地方で、大学と企業、そして行政が連携した「九州コードクランチ」といったイベントで、弊社のデータ分析プラットフォームを活用し、業務に役に立つ資産運用関連アプリの構築をご支援しました。また小学生や幅広い年代を対象にプログラミング教育なども行っています。

未来の資産運用を支える人材育成をサポートすることは、私たちの重要な使命の一つです。
 

 

――NISAを活用して初めて投資を始めた方も多い中で、世界株式や米国株式のインデックス運用からのさらなる分散も今後のテーマです。

ご指摘のとおり、分散投資は投資の基本であり、株式、債券、現金など複数の資産にバランスよく投資することは非常に重要だと言われています。

私自身が子どもたちに投資を教えるときは、難しい理論を話すのではなく、「自分が日常的に使っている商品やサービスを提供している会社に注目してみよう」と伝えています。身近な企業に関心を持つことで、投資が現実味を帯び、自然な形で学びにつながっていくと感じています。

また、現代は情報があふれる時代です。私がキャリアを始めた1980年代後半には、そもそも投資に関する情報にアクセスすること自体が大きな課題でした。今はその逆で、情報が過多になっています。だからこそ、自分の興味や関心に基づいて情報を選び、調べ、納得した上で投資判断をするという姿勢が、長く投資を続けていくためにますます重要になっていると思います。


 

――最後に、フォーラムにまだ参加されていない国内の金融機関や資産オーナーの方々に向けたメッセージをお願いします。

資産運用フォーラムには、まだご参加いただいていない国内の金融機関、資産運用会社やアセットオーナーの皆さまにも、ぜひ関心をお寄せいただきたいと思います。

資産運用業界における変化や発展は、外部から一方的にもたらされるものではなく、当事者である運用業界関係者の皆さまが主体的に関わり、課題を共有し、建設的な対話を積み重ねることによって、初めて持続的な方向性が見えてくるものです。

実際にフォーラムに参加いただくことで、新たな視点に触れ、他の参加者との交流を通じて貴重なインサイトを得られる機会も多くあるでしょう。

本フォーラムは、立場や規模にかかわらず、開かれた対話の場として運営しています。より多くの皆さまと一緒に日本の資産運用の未来をともに形づくっていきたいと願っています。

――資産運用立国の実現に向けた日本政府の取り組みをどう見ていますか?

顧客本位の業務運営(FD)に関しては、昨年11月に改正金融商品取引法が施行され、顧客の最善の利益を重視する枠組みが強化されました。運用会社は自社の商品や運用方針について、より明確な情報開示が求められるようになっています。これは大きな前進です。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

関連キーワード

  • #金融リテラシー
  • #NISA

おすすめの記事

資産運用立国の実現に向けた官民対話の新たな挑戦──「資産運用フォーラム」が描く日本市場の未来とは
③日本の金融リテラシー向上へ、将来の資産運用を支える人材を育てる

finasee Pro 編集部

資産運用立国の実現に向けた官民対話の新たな挑戦──「資産運用フォーラム」が描く日本市場の未来とは
②DX・企業価値・サステナ・オルタナの4分野で日本を動かす

finasee Pro 編集部

資産運用立国の実現に向けた官民対話の新たな挑戦──「資産運用フォーラム」が描く日本市場の未来とは
①国内外の金融50社超が参加!資産運用フォーラムが目指すもの

finasee Pro 編集部

日本初のハンセンテック指数連動ETFが東証上場―注目浴びる“中国テック株”が投資の選択肢に

Finasee編集部

10億円以上の資産家が多いのは山口県、北陸ではNISA活用が進む。県民性から読み解く日本人の投資性向とは?

Finasee編集部

著者情報

finasee Pro 編集部
ふぃなしーぷろへんしゅうぶ
「Finasee」の姉妹メディア「Finasee PRO」は、銀行や証券会社といった金融機関でリテールビジネスに携わるプロフェッショナルに向けたオンライン・コミュニティメディアです。金融行政をめぐる最新動向をはじめ、金融機関のプロフェッショナルにとって役立つ多様なコンテンツを日々配信。投資家の皆さんにも有益な記事を選りすぐり、「Finasee」にも配信中です。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
NISA「つみたて投資枠」対象年齢0歳まで引き下げ
下げ相場を知らない世代への金融経済教育は必須
ゆうちょ銀行・郵便局の売れ筋で「S&P500」がトップに返り咲き。米国株式の変調は投信の売れ筋を変えるか?
「支店長! 私たちが投資信託を販売する目的は何ですか?」
アセット・スワップと減損処理
「AIだけではない」、2026年の市場を左右するメガトレンドとは? 指数プロバイダーに聞く地政学、プライベートクレジットの新局面
ふくおかフィナンシャルグループは「資産形成と決済」で日常と未来に寄り添う次のステージへ
~「投信のパレット」7000億円突破と新サービス「vary」
中国銀行の売れ筋に新規取り扱いファンドが続々ランクイン、「WCM世界成長株厳選ファンド」が第2位に
常陽銀行の売れ筋は年替わりでリスクオン、「ゴールド」や「WCM 世界成長株厳選」が大幅にランクアップ
「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>結果発表!【2月13日「NISAの日」記念】
【みさき透】高校の試験に「インベストメントチェーン」「顧客本位」の出題が?!こどもNISAで熱を帯びる金融教育と金融機関の関わり方

中国銀行の売れ筋に新規取り扱いファンドが続々ランクイン、「WCM世界成長株厳選ファンド」が第2位に
福岡銀行で「netWIN」や「米国成長株投信」を再評価、一方で国内高配当株や純金ファンドの人気も継続
SBI証券の売れ筋で国内株「4.3倍ブル」の人気上昇、「オルカン」は後退し「S&P500」がトップに
「支店長! 私たちが投資信託を販売する目的は何ですか?」
常陽銀行の売れ筋は年替わりでリスクオン、「ゴールド」や「WCM 世界成長株厳選」が大幅にランクアップ
初期がん発覚公表の日証協会長が「治療は私の一里塚」とメッセージ、高市政権への“期待”も
ふくおかフィナンシャルグループは「資産形成と決済」で日常と未来に寄り添う次のステージへ
~「投信のパレット」7000億円突破と新サービス「vary」
「うちは登録の予定ないから大丈夫」じゃ済まされない?「暗号資産交換業のセキュリティ方針案」に金融庁がにじませた“心配事”
「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>結果発表!【2月13日「NISAの日」記念】
「AIだけではない」、2026年の市場を左右するメガトレンドとは? 指数プロバイダーに聞く地政学、プライベートクレジットの新局面
「支店長! ノルマから解放されたいです!」
ふくおかフィナンシャルグループは「資産形成と決済」で日常と未来に寄り添う次のステージへ
~「投信のパレット」7000億円突破と新サービス「vary」
【みさき透】高校の試験に「インベストメントチェーン」「顧客本位」の出題が?!こどもNISAで熱を帯びる金融教育と金融機関の関わり方

「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>結果発表!【2月13日「NISAの日」記念】
第17回:「高校無償化」で加速する家計教育資金の大移動!影響を受ける意外な業種とは?
中道改革連合「ジャパン・ファンド構想」の見過ごせないリスクと、実現に向けた論点
笛吹けど踊らぬ“あの話”がついに動き出す?「高市一強」時代に金融庁が攻勢に出る5領域とは
ドコモショップが「投資の入口」に? マネックス証券と連携、1月29日から一部店舗スタッフがNISA口座開設や積み立てをサポート
中国銀行の売れ筋に新規取り扱いファンドが続々ランクイン、「WCM世界成長株厳選ファンド」が第2位に
SBI証券の売れ筋に変調? 純金価格の急落と米株物色の変化が「NASDAQ100ゴールドプラス」と「FANG+」を押し下げ
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら