モーニングスターがまとめた2026年7月末の国内投資信託市場の純資産総額204兆5077億円をアクティブ・ファンドとパッシブ・ファンド(インデックス連動型ファンド)に分けると、アクティブ・ファンドは約95兆7174億円、パッシブ・ファンドは約85兆2705億円になる(バランス型の約23兆5198億円を除く)。
純資産総額に占めるアクティブ・ファンドの比率は52.89%で、パッシブ・ファンドがアクティブ・ファンドに肩を並べる水準に拡大した。2025年7月末時点でアクティブ・ファンドの比率は58.62%だったことから、1年間で約6%ポイントもパッシブ・ファンドが比率を押し上げたことになる。
国内アクティブは前月比2.3倍、「国内債券」も買われる
資金流出入額をアクティブ、パッシブに分けてみると、引き続きパッシブ・ファンドが流入の中心で、7月は今年1月以来もっとも大きな約1兆5000億円の純流入を記録し、アクティブ・ファンドを約5200億円上回った。ただ、月間の純流入額はアクティブ・ファンドが6月の約9275億円から7月は約9775億円へと5.39%増額した一方で、パッシブ・ファンドは6月の1兆4664億円から1兆5005億円へと2.32%増額にとどまった。7月の資金流入はアクティブ・ファンドの方に勢いがあったということだ。
純流入額をアクティブ、パッシブの別、かつ、資産クラス別に比較すると、6月に対して7月の流入額が目立って増額したのは、アクティブ・ファンドの「国内株式」だった。アクティブ・ファンドの「国内株式」の流入額は6月の約1174億円から7月は約2694億円へと約2.3倍に拡大した。また、アクティブではほかにも、「世界債券」が約59億円から約249億円に増額、「その他」も209億円から約1092億円へと5.2倍に拡大した。反対に「世界株式」は6月の約6755億円から7月は6176億円へと8.58%減額した。「国内債券」も約1133億円から約244億円へと78%も減額した。「世界REIT」も約23億円の資金流出から約595億円の流出へと流出額が拡大した。
パッシブ・ファンドも資金流出入の傾向はアクティブ・ファンドに似ている。「国内株式」「世界債券」「その他」への資金流入額が増大し、「世界株式」の流入額は減額した。ただ、パッシブの「国内債券」は6月の約128億円から約718億円へと資金流入額が拡大している。
世界株式「米国成長株ファンド」は700億円超える純流出
7月の純資金流出入額をアクティブ・パッシブ別、資産別・カテゴリー別でみると、「世界株式型」はパッシブ・ファンドで約1兆769億円の資金流入があった。「オルカン」(設定は三菱UFJアセットマネジメント)が約4465億円、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(三菱UFJアセット)が約2171億円と2銘柄で約6636億円とパッシブ・ファンドの流入額の約6割を占めている。また、アクティブ・ファンドのカテゴリーで「グローバル」は約7453億円の流入額となった。「世界のベスト(毎月決算型)」(インベスコ・アセット・マネジメント)が約1587億円、「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドD」(フィデリティ投信)が約1141億円などの人気ファンドが支えている。一方、「米国」は11カ月連続で純流出となり、7月も908億円の流出だった。これは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(アライアンス・バーンスタイン)から700憶円超の純流出が主な要因になっている。
「国内株式型」は7月の純流入額約5564億円のうち、パッシブ・ファンドは約2870億円で、アクティブ・ファンドの「大型」が約2483億円の純流入額となりパッシブ・ファンドに匹敵する流入額になった。パッシブ・ファンドでは「日経225ノーロードオープン」(アセットマネジメントOne)が約508億円、「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」(三菱UFJアセット)が約429億円などの純流入額が目立った。アクティブ・ファンドでは7月に新規設定された「野村構造変化日本株ファンド」(野村アセットマネジメント)が約1102億円の純流入額だった。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

