「追い風」だった円安が逆回転…円高方向へ
9月に入り、為替市場では円高方向への動きが急速に強まった。8月末まで続いていた円安基調から一転し、ドル円相場は短期間で大きく円高方向へ動いている。
背景には、日銀の追加利上げ観測に加え、低金利の円を売って海外の高金利資産などに投資してきた動き(円キャリートレード)の巻き戻しがある。こうした局面で気になるのが、S&P500や「オールカントリー」など、海外株式を対象とする投資信託への影響だ。ここ数年は円安が運用成績を押し上げてきただけに、円高が進めば「海外株投資には逆風なのではないか」「このまま積立を続けてよいのか」と不安を感じる人もいるだろう。
外貨建て資産に投資する投資信託のリターンは、保有資産の値動きだけでなく、為替変動にも左右される。為替ヘッジを行わない場合、円安はリターンを押し上げ、円高は押し下げる要因となる。
では、今や長期分散投資の定番となった「オールカントリー」はどうか。まずは、「オールカントリー」インデックスファンドが連動を目指すMSCIオールカントリーワールド指数(ACWI)米ドルベースと、円建ての「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の年間リターンを比較してみたい。
