モーニングスターがまとめた2026年7月末の国内投資信託市場の純資産総額は204兆5077億円となり、前月比約2.2兆円減となった。モーニングスターの推計値による7月の純資金流入額は、前月から約1100億円増加し、2兆6956億円になった。純資金流入額は2025年9月以降、11カ月連続で1兆円超の純流入が続き、流入額が2兆円を超えたのは2026年では1月、2月、6月に続き4回目。2兆円を超える純資金流入がありながら純資産総額が減額したのは、株式市場の下落の影響だ。

「世界株式型」の流入額は8カ月連続で1兆円超

資金流入額の資産別でみると、「世界株式型」(約1兆6944億円)、「国内株式型」(約5564億円)、「バランス型」(約2177億円)、「その他」(約1245億円)の順に資金を集めた。「世界株式型」は純資金流入額全体の約6割を占めた。また、「国内株式型」は「日経平均が約10%下落する中でも逆張りの投資行動が見られ、過去1年で2番目の高水準となる純流入を記録した」と、モーニングスター・ジャパンのアナリスト、 シャルマ・モヒト氏は同社レポートで特筆している。「その他」の純資金流入額が前月の純流出から1000億円を超える純流入に転じたのは「日本型ブル型ファンド」への資金流入が続いたため。一方、「世界REIT」は約623億円の純流出となり、純流出額は過去1年で最大の規模になった。

7月末時点の純資産残高は資産別では「世界株式型」が約121兆6186億円(前年同月比38.93%増)、「国内株式型」が約27兆4720億円(同54.60%増)、「バランス型」が約23兆5198億円(同27.89%増)、「世界債券型」が14兆1865億円(同5.58%増)の順だった。株高の影響によって「国内株式型」の純資産残高が大きく伸びている。

「野村構造変化日本株」は設定額が約1000億円

7月の純資金流出入額を資産別・カテゴリー別でみると、「世界株式型」には8カ月連続で1兆円を超える純流入額になっている。全体の月間ランキングでは純流入額上位10本中7本を「世界株式型」が占めている。テクノロジー関連の新規設定ファンド「JPモルガン・米国テクノロジー株式ファンド」(愛称:ザ・テック・リーダーズ)(設定日は2026年7月31日、設定はJPモルガン・アセット・マネジメント)が約641億円を集め、全体の月間流入額ランキングでも第7位にランクされた。

「国内株式型」の7月は半導体やAI関連銘柄が軟調に推移し、日経平均が10%下落する中で、純流入額は2026年3月に次ぐ過去1年で2番目に大きな純流入額を記録した。純流入額の内訳は、「パッシブ」の約2870億円が最大だったが、「アクティブ大型」が約2483億円と「パッシブ」に匹敵する純流入額になった。これは7月31日に新規設定された「野村構造変化日本株ファンド」(設定は野村アセットマネジメント)が1000億円を超える資金を集めた効果が大きかった。

「バランス型」の純流入額は2000億円を超えて堅調だが、バランス型カテゴリー内では「積極型」が前月に続いて1400億円を超える純流入額と主導的な存在になっている。積極型の中では「のむラップ・ファンド(積極型)」(設定は野村アセットマネジメント)が約202億円の純流入となった。また、7月の新規設定では「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2026-07」(設定はあおぞら投信)が203億円の純流入となりカテゴリー内でトップになった。

執筆/ライター・記者 徳永 浩