購入前の注意点とパフォーマンスは?
一方で、購入前に知っておきたい留意点は次の通りだ。
・TOPIXは時価総額加重方式のため、組入銘柄数1639にもかかわらず上位10銘柄で純資産の2割強を占める。三菱UFJフィナンシャル・グループやトヨタ自動車など時価総額の大きい企業の株が基準価額全体を左右しやすい構造にある(2026年7月31日時点)。
・東証は段階的にTOPIXの見直しを進めており、最終的に銘柄数は1200銘柄ほどに絞られる予定。
・信託報酬は年率0.143%(税抜き0.130%)以内と低水準だが、これとは別に監査費用等その他の費用も信託財産から間接的に負担される。
続いて商品のパフォーマンスを紹介する。 騰落率は以下の通りだ。
・1年 38.94%
・3年 84.20%
・5年 136.10%
(2026年7月末日現在)
ここまでの情報を踏まえ、投資の向き・不向きは以下の要素を参考にすると良いだろう。
<向いている人>
・日本株の成長に期待をする人
・国内株式1本に集中投資し、低コストで市場平均に近いリターンを長期で狙いたい人
・国内株インデックスの中でもできるだけ組入銘柄数の多いファンドに投資したい人
・為替リスクを取りたくない人
<向いていない人>
・国内株式のみに集中投資するリスクを避け、全世界に分散投資したい人
・国内株式以外の資産(海外株式や債券など)も同一ファンド内で組み合わせたい人
・アクティブファンドやテーマ型投信を志向する人
・短期で大きな利益を追求したい人
今回は「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の特徴をひも解いた。投資信託に万人にとっての正解はなく、その選定基準も人それぞれだ。本連載では今後も各商品を深掘りし、個人投資家が自分の大切な資産を託せる“推し”を見つけるヒントをお届けしていく。
執筆/フィナシー投資信託取材チーム
※記事内の数字は注記がない場合は8月18日現在(出所:三菱UFJアセットマネジメント公式サイト、騰落率は資産運用業協会データ)
