ドル円再び160円接近 の可能性、株価と「有事のドル買い」にも警戒
来週のポイントです。にわかに日銀の金融政策が後手に回るビハインドザカーブリスクが浮上しつつあります。引き続き長期金利には上昇圧力、円には下押し圧力がかかりやすいでしょう。米消費者物価指数発表後のドル高地合いを加味すれば、ドル円が再び160円に接近する可能性も十分です。もっとも日本の当局がいつ円買い介入に踏み切っても不思議ではありません(スライド15)。
一方、来週は日本の第1四半期の実質GDPや消費者物価指数が発表されます。ともに、予想を上回った場合は6月会合での利上げの織り込みが高まるでしょう。また、前回4月の会合で利上げ見送り(政策金利の据え置き)に賛成票を投じた小枝審議員が講演で利上げに前向きな姿勢をみせる場合も同じく6月の利上げの織り込みが高まるでしょう。その際、一時的に円高となる可能性があります。とはいえ、日銀の年内2回の利上げはほぼ織り込み済みであり、6月についても8割以上、利上げが織り込まれています。利上げが意識されたからといって円高にトレンドが転換するわけではありません。
今週は、世界的に改めてインフレが意識され、長期金利が大幅に上昇しました。特に、最高値圏で推移してきた日米の主要株価指数が、動揺する可能性が大いにあり、要注意です。原油高が高止まりしている点も踏まえると、「有事のドル買い」が出やすい局面と言え、円が強いわけではないにせよ、クロス円が下落する展開に警戒する必要があります。
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