中東情勢緩和でなぜ円は弱かったのか?

今回は「ドル安ノットイコール円高」について解説します(スライド1)。

 

日本時間の8日、米国とイランが2週間の停戦で合意しました。これを受けて市場では緊張が和らぎ、VIX指数と原油相場とドルがそれぞれ下落した一方、株価と債券が総じて持ち直しに転じ、為替市場では多くの通貨が対ドルで反発しました。ドル円も一時158円を割り込みましたが、その後すぐに切り返し、159円台を回復しています(スライド3)。

 

先週3日の終値と10日の日本時間20時30分時点を比較した主要通貨の対ドル変化率です。すべての通貨が対ドルで上昇しており、ドルが全面安だったことが分かります。ただ、ドルに次いで弱かったのが円です。このため今週はほとんどのクロス円が堅調に推移しました。これが本日のテーマである「ドル安ノットイコール円高」です。ドルが下落したからといって必ずしも円高になるわけではありません。ドル円もこうした円の弱さによって反発したということです(スライド4)。