米FRBは当面「様子見」姿勢継続か?労働市場と消費動向から探る

ただ、労働市場情勢指数の内、モメンタムが3カ月ぶりにマイナスに悪化しました。足を引っ張ったのは、ISM製造業景気指数の雇用指数とチャレンジャーグレイ&クリスマスの人員削減数です。失業保険継続受給者数は減少傾向にあり、失業者に対する求人件数の割合(倍)も底入れを見せるなど労働市場の悪化には歯止めがかかりつつあります。それでも、FRBが完全に労働市場を警戒しなくても良くなったかと言えば、まだ少し時間がかかりそうです(スライド9)。

 

さらに、小売売上高についても、自動車販売、ガソリンスタンド、飲食店および建設資材を除いたコントロールグループが前月比+0.5%と高い伸びを示しましたが、物価上昇分(0.6%)を差し引くと若干マイナスです。以上を踏まえると、FRBはインフレに目配せをしつつも、利上げを急ぐ状況とも言えません。この為、FRBは当面、様子見姿勢を続けるでしょう。その点、今月はいよいよウォーシュ新議長が就任する予定です。6月FOMCやその後の記者会見で新議長のスタンスを探ることになります(スライド10)。