ベッせント財務長官来日と米経済指標:ドル円の次の焦点
では、来週のポイントです。ベッせント財務長官が来日し、高市首相や片山大臣、植田総裁らと会談する予定です。同長官は予てより、日銀の利上げがインフレ期待の抑制と円安是正に効果的とのスタンスです。このことから、会談の結果、日銀の利上げ観測が高まる可能性があります。また、為替相場についての連携も確認すると考えられます。総じてドル円の上値が重くなる材料になる可能性が高いでしょう。但し、依然として円も弱く、ドル円は底堅さも維持すると考えられます。結果的にドル円は動きにくくなりそうです。
一方、ドル円がレンジを上抜けするとすれば、それはドル高相場が到来する場合です。来週は米国の消費者物価指数、生産者物価指数、小売売上高が発表されます。いずれも予想を上回った場合、若干ながらも米国の利上げ観測が台頭し、ドル高が進みそうです。米国とイランの停戦交渉がもつれる場合も、有事のドル買いが再燃するとみられます。どちらにしても、ドル高によってドル円が160円に迫ると考えられます。
反対にいずれの指標も予想を下回るとドル安が進みそうです。とは言え、円も弱いままとあって、ドル円は下げ渋ると考えられます。円安とドル安が重なれば、他の通貨が相対的に強くなる為、クロス円が上がりやすくなります。円買い介入後に多くのクロス円が下落しましたが、年初来高値を再び伺う通貨ペアが出てきても不思議ではありません(スライド15)。
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