ドル円160円回復の可能性と介入警戒ライン
利上げが見送られた場合、ドル円は160円の大台を回復する可能性が高いでしょう。ただ、3月30日に三村財務官より「そろそろ断固たる措置が必要」との発言がきかれた通り、いつ円買い介入が入っても不思議ではありません。足元ではドル高がピークアウトしたタイミングだけに、日本の単独介入であってもドル円の下げ幅が広がる可能性に要注意です(スライド9)。
現在の投機筋のポジションをみると、円ショートが2024年の夏以来、2年ぶりの水準です。こうした円ショートの巻き戻しがドル円の下げ幅拡大をもたらす可能性があります(スライド10)。
その場合、市場では152円が意識されそうです。1月下旬のレートチェック後、2月8日、自民党が大勝を収めた衆議院選挙後、それぞれドル円は大幅に下落しましたがどちらも152円台で下げ止まりました。この為、市場では152円台は強いサポートとみなされています。もっとも、仮にそこを下抜けした場合でも、ドル円が下落トレンドに転じるわけではないでしょう。
確かに、2022年10月、2024年7月の介入後、ドル円の下げ幅を20円を超えていますが、結局そこからドル円は再び上昇しています。短期の実質金利がマイナス圏にとどまっていること、国際収支面での円売り需要が旺盛であることなどを踏まえると、円高が定着する可能性は非常に低いと考えられます(スライド11)。
