金融環境:潤沢な流動性供給続くがモメンタム変調に要注視

“潮が引いて初めて誰が水着を付けていないか分かる”はウォーレンバフェット氏の格言で、市場環境の悪化で企業の真の実力が明らかになることを指摘するものです。当社では、世界経済の拡大と米国の利下げが続き、潮はまだ引かないとみています。ただ、市場環境の変化をいち早く見極める為には、水嵩の変化を常時、監視する必要があります。

昨年10月をピークにマグニフィセント7に代表される米国の超大型成長株の騰勢が鈍り始めました。代わって、出遅れていた業種や割安株が相場の牽引役となっています。主要株価指数の動きでは、世界株価指数(MSCI ACWI)が直近まで最高値を更新する一方、超大型成長株の比重が高いナスダック総合指数は昨年10月に付けた最高値を更新できていません。ビットコインも昨年10月の高値が抜けず、足元、半値水準まで調整しています。米国超大型成長株とビットコインの共通点は、23年以降、価格が急騰したこと、そして、市場の流動性環境に敏感なことです。

グローバル流動性は潤沢な供給が続いています(下図上段)。ただ、市場はその供給ペースの鈍化を織り込み始めている可能性があります。この先、流動性の低下要因として注視すべきは、1)米国の利下げサイクルの一巡と、2)日銀の金融政策正常化の加速です。1)は、先物市場のFF金利見通しが先行指標となります。12ヵ月先限月は昨年10月央に2.94%で底入れし、その後は横ばい圏で方向性を欠いています。2)は円相場に表れます。仮に1ドル=150円を上回る円高が進行した場合、超大型成長株など流動性環境に敏感な資産が調整色を強めると予想します。

※フェデラル・ファンド金利

 

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