2026年の投資環境見通し:サマリー・投資戦略
サマリー:適温景気相場 AIリストラと 製造業循環の好転が補強
グローバル投資環境は景気サイクルと米国の金融政策が主な決定要因です。景気サイクルの先行指標であるグローバル総合PMIは、52前後で推移し、世界景気の緩やかな拡大継続を示唆しています。一方、米国の金融政策は、中立金利とされる3%水準まで利下げが継続する見通しです。2026年のグローバル投資環境は、“緩やかな景気拡大”と“緩和的金融環境”が併存する「ゴルディロックス(≒適温景気)」相場となり、株式が債券に対し優勢を続けると予想されます。
このゴルディロックス相場を補強する新たな動きが、1)AIリストラと、2)製造業循環の好転、です。
1)12月の米求人数は654万人と5年ぶりの低水準となりました。3ヵ月前との比較では、全体が14%減少する中、情報(▲50%)、金融・保険(▲52%)、専門・事業サービス(▲32%)などホワイトカラー職が多くを占める業種での減少が目立ちます。これまで人が行ってきた業務がAIで代替可能となり、企業が雇用の合理化(リストラ)を進めている表れとみられます。 2)製造業循環については、代表的先行指標である米ISM製造業新規受注の1月値が57.1と約3年ぶりの水準に改善しました。トランプ関税の影響で回復が遅れていた製造業循環が好転に向かう兆候と捉えられます。
AIリストラで高賃金のホワイトカラー削減が進みインフレ圧力が抑制される一方、製造業循環の好転は景気拡大を支えます。成長と緩和的な金融環境が併存する「ゴルディロックス相場」の持続性を高める新たな動きとして評価されます。
