株価は主力2社の影響大 PayPay上場も材料視

ソフトバンクグループは実質的に投資会社であり、先述のとおりポートフォリオはオープンAIとアームが大半です。ソフトバンクグループの株価は、今後も2社の動きがカギを握るでしょう。

アームは上場しているため、その株価が材料となります。アームはスマートフォン向けチップで独占的なシェアを握るほか、データセンター向けでもシェアを拡大している状況です。これらの市場が拡大するなら、アームには思惑から買いが集まりやすいと考えられます。

一方、オープンAIは非上場です。アームのように株価から企業価値を直接的に確認することはできません。

オープンAIは競合の動きが材料になりやすいでしょう。同社の「チャットGPT」は市場を席捲していますが、グーグルの「ジェミニ」やエックスAIの「グロック」などのライバルもシェアを伸ばしている状況です。アンソロピックの「クロード」といった新興AIも台頭しつつあり、競争環境が激しくなっています。

対するオープンAIは、ソフトバンクグループのほか、事業会社で筆頭株主のマイクロソフトなどの支援で成長を目指します。オープンAIの成長が続くなら、ソフトバンクグループの株価にもプラスに働きそうです。

なお、ソフトバンクグループは26年2月、子会社でもあるPayPayを上場させると発表しました。上場先は米ナスダックで、PayPay株式をひも付づけたADS(米国預託株式)を公開するとしています。また、国内でも既存株式の売り出しを予定しているとのことです。

詳細は未定ですが、報道では最短で3月中の上場を目指すとしています。PayPayの企業価値は3兆円を超える見通しで、ソフトバンクグループは保有の1割程度を放出すると伝えられています。報道のとおりの規模で上場が認められれば、短期的には株価を押し上げそうです。