アーム下落で目減り4.4兆円 成長力の回帰で復活なるか
オープンAIが好発進となっている一方、気になるのが英アーム・ホールディングスです。ソフトバンクグループのNAVは過半がオープンAIとアームで、25年末ではアームの方が大きくなっています。
そのアームですが、25年11月以降は下落基調となりました。株価は10月高値183.16ドルから年末の109.31ドルまで下落します。アームの下落はソフトバンクグループのNAVを前四半期比で4.4兆円押し下げました。
報道では同期間に米エヌビディアがアーム株式を売却していたと伝わっており、下落の一因となった模様です。
【アームの株価チャート(過去1年間)】
・株価:127.24ドル(現地時間26年2月18日終値)※ADR(米国預託証券)
ただし、アームの株価は26年に入り持ち直しています。2月に26年3月期の第3四半期決算を公表すると、翌営業日は前日比5.7%高となる110.88ドルまで上昇しました。一時は同4.7%安となる100.02ドルまで下落したものの取引時間中に切り返し、足元では120ドル台後半まで反発しています。
決算を見ると、売上収益は12.42億ドルと前年同期比で26.3%増加し、直近ピークの前年第4四半期(12.41億ドル)を上回りました。
翌第4四半期は14.70億ドル前後まで拡大する見通しです。前年同期比は鈍化の傾向ながら、前四半期比では回復が続いており、警戒感が薄れた模様です。
アームの事業環境は悪くありません。AI投資に伴いデータセンターは拡大しており、アームには追い風です。アームの推計では、同社設計のチップは25年にアマゾンやグーグルといったハイパースケーラー向けデータセンターで50%近くのシェアを獲得しました。
AIは市場の主要なテーマだけに、アームの株価はさまざまな思惑に左右されています。足元は不透明な状況ですが、業績の成長が確認されれば株価の支援材料となりそうです。

