12/1週のポイント

では、来週の予定です。まず植田総裁の会見に注目です。

12月の利上げの可能性を探ることになります。また10年物と30年物国債の入札にも注目です。アメリカではFOMC前に雇用統計が発表されません。従って、製造業と非製造業のISM景気指数の中の雇用指数とADP雇用報告で労働市場の現状を確認することになります(スライド13)。

 

 

 

 

最後に来週のポイントです。

一時、トリプル安と騒がれた日本の長期金利上昇は、過度な増発懸念が和らいだ結果、一服しています。植田総裁の発言から12月の利上げに前向きな発言があれば、ドル円が155円を割り込む場面もありそうです。

ただ、12月か1月かという時期の違いを除き、次の利上げが近いことはほぼ織り込み済みと言え、円高ショックは次第に和らぎ、ドル円も155円台または156円台を回復すると考えられます。

一方、米国では、経済指標から労働市場の状況を確認することになりますが、すでに9割も利下げの織り込みが進んでいます。サプライズを嫌うFRBだけに12月利下げがほぼ既定路線と言っていいでしょう。それほど利下げを織り込んでも今週のドル円は156円台を維持して週末を迎えており、依然ドル円は底堅い一方、来週は新規材料にも乏しい中、ドルの上値も重そうです。この為、来週のドル円は154円台半ばから157円台の最近のレンジ内でもみ合うと予想します(スライド14)。

 
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