日興アセットマネジメントは9月1日、「アモーヴァ・アセットマネジメント」に社名を変更し、東京・港区の本社で新社名セレモニーイベントを開催した。

セレモニーには、ステファニー・ドゥルーズ同社代表取締役社長兼CEOと、親会社である三井住友トラストグループの高倉透取締役代表執行役社長CEOが登壇した。

今回の社名変更は、昨年9月5日に発表され、約1年をかけて準備が進められてきた。

イベントでは新ロゴの披露が行われ、続いてドゥルーズ社長が社名変更の背景についてプレゼンテーションした。「1959年の設立以来、65年にわたって活動する中で、私たちは大きく変化した。顧客基盤は多様化し、投資能力は地理的にも戦略的にも拡大し、拠点も世界中に広がった」と説明。こうした進化を体現する新たな社名へと刷新すべく「部門や地域を横断した多くの従業員主導の取り組みとして社名変更が進められてきた」と強調した。

新社名「アモーヴァ(Amova)」の由来について同社は、「Am」が「Asset Management」(資産運用)を意味し、「mov」は「Movement」(動き)を表して機動性を示すとともに、「ova」はラテン語で「新しい」を意味する「Nova」に由来し、新たなフロンティアを開拓する先進性を象徴すると説明している。

ドゥルーズ社長は「これら3つの要素が1つの言葉に組み合わされ、“アモーヴァ”という造語が生まれた。これが従業員主導であったことを、特に誇りに思う」と述べた。

アモーヴァ・アセットのドゥルーズ社長と三井住友トラストグループの高倉社長

また、三井住友トラストグループの高倉社長は挨拶の中で「アモーヴァ・アセット、当時の日興アセットが当グループの一員となり、今年で16年になる。当グループの中核を担う重要な会社として競争力向上に大きく貢献してきた」と振り返った。

さらに「日本政府は資産運用立国という構想を掲げており、個人、機関投資家と幅広いセグメントで資産形成・資産運用の重要性が高まっている。こうした環境の中で当グループは資産運用ビジネスを注力領域と位置づけ、国内外での展開を加速させている。プライベートアセットは最も注力する領域であり、アモーヴァ・アセットに期待する領域の1つ」と強調した。

アモーヴァ・アセットは現在、13の国・地域でビジネスを展開し、運用資産残高は37.6兆円を有する。

新社名の下で、同社は「革新的な投資ソリューションを通じて、ステークホルダーとともにより明るい未来を形成する」ことをミッションに掲げ、グローバルビジネスのさらなる成長を図る方針だ。