投信ビジネスに携わる金融機関のプロフェッショナルが、もし自分で買うならどんなファンドを選ぶのか。「Ma-Do」のモニターの皆さまに、「自分が買いたいアクティブファンド」について回答いただきました。(実施期間:7月30日~ 8月12日/有効回答数:81)

同率首位に3ファンドが選出、支持される理由は「銘柄選定力」か

『Ma-Do』モニターが選んだ「自分が買いたいアクティブファンド」

①アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
  <アライアンス・バーンスタイン>

②キャピタル世界株式ファンド
  <キャピタル・インターナショナル>

③ひふみプラス
  <レオス・キャピタルワークス>

④インベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】
  <インベスコ・アセット・マネジメント>

⑤One/フィデリティ・ブルーチップ・グロース株式ファンド
  <アセットマネジメントOne>

「 Ma-Do」読者にとって、「アクティブファンド」と言えばコレ!というくらい、本アンケートで首位が続く「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」。「米国の成長性が高い企業に投資している。米国有数の企業に投資することができる上、毎月分配金を手にすることもできる」(東海地方/第二地銀)という意見からも分かる通り、「米国への成長期待」が支持される理由と言えそうだ。また、コースによっては毎月受け取ることができる分配金にも魅力があるということだろう。さらに「中長期的に成長する銘柄を多く取り入れており、一時的な流行に左右されないところ」(関東地方/証券会社)など、目先の利益にとらわれない銘柄選定も選ばれる理由の一つと言えそうだ。

今回は、さらに2つのファンドが1 位を獲得している。そのうちの1つが「キャピタル世界株式ファンド」。老舗運用会社への信頼と実績から多くの読者に選ばれているのは周知の事実だが、「長期の投資ではインデックスファンドを上回るリターンを得る可能性が高い」と評した上で、「インデックスファンドで“買いたくない企業”まで買う必要はない」(東海地方/IFA)というコメントもあり、銘柄をあまねく網羅するインデックスファンドよりもポリシーある選択をするアクティブファンドへの強い支持を感じた。

3つ目の1位獲得ファンドは「ひふみプラス」。運用手法に信頼が厚く、また、さまざまな特色のあるファンドを生み出している運用会社が手掛けるファンドだ。「運用実績が納得できる。自身はもちろん、顧客も納得しやすい成果を生み出している」(関東地方/証券会社)、「確固たる投資哲学のもと、長期的な目線で銘柄選定されている」(東海地方/第二地銀)などの理由で選ばれた。

4位には、「インベスコ 世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)」がランクイン。「米国だけでなく、世界の割安成長株に投資をしている」(東海地方/地銀)、「今までの好調な運用実績と信頼がある」(関東地方/地銀)。続いて5 位に、「One /フィデリティ・ブルーチップ・グロース株式ファンド」が入った。「フィデリティの運用力が魅力。組み入れ銘柄がブルーチップであること、基準価額も順調に上昇している」(関東地方/第二地銀)。

今回の上位5 ファンドを見てみると、その共通点として「銘柄選定力」が挙げられるだろう。インデックスファンドと違い、各運用会社やファンドマネジャーの目利き力が試されるアクティブファンドにおいて、リターンが期待できる良質な銘柄を組み入れているか、という点が評価されるのは、必然と言えるのかもしれない。