株主優待や配当金は必ずあるわけではない

この結果は、新NISAの開始等で投資に関する認知が高まった分、投資家層のすそ野が広がり、知識として理解している人の割合が下がったことを示唆するといえそうだ。その証左として「上記の中で知っていることはない」が27.5%と、前回より1.2ポイント増加している。

調査の結果、株式について過半数の人が知っていたことは前述どおり、株主優待や配当金を受け取れることと、上場している銘柄としていない銘柄に分かれることの2点だった。こうした知識に加え、株式投資を検討するなら、項目にあるように「上場株式は通常100株単位で取引される」「経営状態や資産価値を測る指標がある」なども押さえておくとよいだろう。

また、株主優待は取り扱いのない企業もあること、配当金についても企業業績などにより、必ず出るわけではないことも知っておきたい。

なお、表の項目は株式についての代表的な特徴である。これを機に自身の株式についての知識を強化してみてはいかがだろうか。

●投資信託についての知識は? 後編「7000人が答えた「投資信託の理解度」レベルとは 分配金は「受け取れる」「受け取れない」それとも?」にて詳報する。 

調査概要 調査名:「証券投資に関する全国調査」 調査主体:日本証券業協会 調査公表日:2024年10月16日 調査実施期間:2024年6月21日~7月22日 標本数:7000(全国18歳以上の男女)