金利とインフレの関係
調査では金融リテラシーに関する質問をいくつか行っている。例えば、金利とインフレの関係について、「預金の金利が年に1%で、インフレ率が年に2%だとします。1年後、あなたがその口座のお金で、今日よりもどれくらい物を買うことができると思いますか」という質問だ。
選択肢は、「今日買うよりも少ない物しか買えない」「今日買うのと同じだけ物が買える」「今日買うよりも多く物が買える」「 分からない」の4つ。
正解は、「今日買うよりも少ない物しか買えない」だが、正答率を見てみよう。
「金利とインフレ率の関係」正答率
・投資経験者:70.6%
・投資未経験・検討者:44.9%
・投資未経験・未検討者:26.6%
結果、投資経験者の正答率は70.6%と比較的高い水準だった。一方、投資未経験・検討者では44.9%、投資未経験・未検討者は26.6%と大きく下がっている。経験者と未経験者(検討者)とでは25.7ポイント、未経験者(未検討者)とでは44.0ポイントもの差がある。
年代別では、投資経験者では年齢が上がるほど正答率が高くなる傾向があり、18~29歳の47.3%に対し、70代では80.3%と30ポイント以上の差がある。一方で「分からない」と回答した割合は年代により異なり、若年層でやや高い傾向が見られた。
投資未経験・未検討者でも同様の傾向が見られ、18~29歳の正答率は11.2%だが、70代では40.0%。投資未経験・検討者では全体の正答率が44.9%、60代が59.6%と突出して高い正答率となっている。