「お客の要求は厳しい。銀行融資も慎重」の声も

企業動向関連では自社や取引先金融機関等の動向を踏まえた声が聞かれた。

一般機械器具製造業経理「国内では大規模工事が実施、計画されているものの、慢性的なオペレーター不足や資材価格高騰等の影響を受けている。一方、海外では一部地域を除き、ここ数年の急速な需要増加傾向が落ち着いてきている」(□不変)

通信業企画・売上管理「ゴールデンウィーク前ということもあり、映画やレジャー関係のスポンサーのCM出稿が多かった」(□不変)

不動産業経営者「建築費や人件費が上昇しており、お客の要求がかなり厳しい。また、銀行も融資に慎重になっており、取引が活発でない状況が続いている」(▲やや悪)

一方、雇用関連では「景気は変わらない」「やや悪化」の回答が同程度だった。代表として以下のようなコメントが挙げられた。

人材派遣会社総務部長「人手不足のため採用を実施したい企業は多いが、求職者数が追い付いていない」(□不変)

求人情報誌営業「来春卒の新卒採用に関する結果が出そろってきた。中小企業は軒並み苦戦しており、採用人数が予定に達していない会社が多い。まだ就職先を決めていない学生の確保に動く企業、中途採用に切り替える企業、2027年卒採用に向けて早期に活動を始める企業と分かれるが、即座に人材を確保するのは難しい状況」(▲やや悪)

●四国の景気の先行きは? 後編「【四国の景気の先行きは?】全国で2番目に高い見通しの一方で、レストランで“注文が3割増し”になった商品とは「2025年6月公表最新調査」」にて詳報する。

調査概要 調査名:景気ウォッチャー調査(令和7年5月調査) 調査公表:2025年6月9日 調査主体:内閣府 調査対象地域:北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄2050人 実施期間:毎月25日~月末