北陸の景気の先行きについて景気ウォッチャーたちはどう見ているのか。5月の景気の先行き判断DIは45.4と、前月差プラス2.4。なお、全国平均の44.8と比較すると0.6上回る。

2025年5月景気の先行き判断DI 

北陸45.4(前月差プラス2.4)
全国44.8(同プラス2.1)

家計と企業、そして雇用に関する景気の先行きについて北陸の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。

スーパー「今後も商品が値下がりする傾向はなく、ライフラインを含め生活コストが増えている。賃金上昇の影響は少ないとみている」(家計動向関連…判断:□不変)

電気機械器具製造業「新規の引き合いは多少増加傾向にあるが、量産化の日程が不透明。お客の新規案件着手の判断もなかなか明確にならない。このためこの先3カ月程度の範囲では売上増加が見込めない。お客も設備投資にかなり慎重になっている」(企業動向関連…判断:□不変)

民間職業紹介機関「求人の動きに変化がなく、求職者数も頭打ち状況のなか、フルタイムでの就業を望んでいない人も見受けられることから中小企業における人手不足は継続」(雇用関連…判断:□不変)

その他の特徴コメントとして、景気は「やや良くなる」との声も聞かれた。

一般レストラン「米価格を始め物価が上がり続けているが、今後米の供給不足や価格高騰、関税問題などが解消されれば不透明感が薄れて景気も改善するとみている」(判断:〇やや良)

現状・先行き判断DI(北陸)の推移を表した図表(季節調整値)
出所:内閣府
 

●前編「【北陸の景気の現状は?】全国2番目のプラス伸長、催事やインバウンド好調で“助けられた”の声が挙がる業種とは「2025年6月公表最新調査」」