企業動向は「踏ん張りどころ」「少し良くなる」

企業動向については自社や取引先、顧客の状況から「景気は変わらない」の声が最も多く、「やや悪化」が続いた。

税理士所長「これからボーナス支給の時期に入る。先行き不透明な状況のなかで、今後企業がどれだけ賃上げに踏み切れるか、踏ん張りどころとみている」(□不変)

輸送業経理「経費ばかりがかさみ、今以上に利益が出るとは思えない」(▲やや悪)

不動産業経営者「個人客、法人客ともに少しずつ問合せが来るようになったことから、少し良くなるとみている」(〇やや良)

雇用関連でも「景気は変わらない」の声が多数を占めた。

人材派遣会社社員「こども医療費助成制度改正や戸籍法改正の影響で自治体関連の求人数が増えている。他の求人も若干増加気味。しかし、依然として人手不足及びアンマッチが続いている」(□不変)

職業安定所職員「物価高騰により、企業からは賃上げをしたくてもできないという声を聞く。一方で、求職者や労働者からは収入が足りないという声を聞く」(▲やや悪)

調査概要 調査名:景気ウォッチャー調査(令和7年5月調査) 調査公表:2025年6月9日 調査主体:内閣府 調査対象地域:北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄2050人 実施期間:毎月25日~月末