現状DIは全国で唯一のマイナス

2025年6月9日に公表された甲信越(新潟、山梨、長野)の5月の景気の現状判断DIは40.7と、前月差マイナス2.3。地域別で見ると全国12地域で唯一のマイナスとなった。なお、全国平均の44.4と比較すると3.7下回った。

2025年5月景気の現状判断DI 

甲信越40.7(前月差マイナス2.3)
全国44.4(同プラス1.8)

家計と企業、そして雇用に関する景気の現状について甲信越の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。

家電量販店「季節商材、リフォーム商材が好調のため、前年売上を維持」(家計動向関連…判断:□不変。コメントより抜粋、以下略)

食料品製造業「国産ワインの余剰が非常に多く、問屋からの引き合いが弱まっている」(企業動向関連…判断:▲やや悪)

民間職業紹介機関「求人をけん引する製造業において、現場作業者の求人はあるものの、開発系の求人は目立たなくなっている」(雇用関連…判断:□不変)

その他の特徴コメントとしてはスーパーから「米価が上がっており、価格の安い米への集中的な購入が進んでいる。また、特売価格等への反応が強くなっている。より安い物、お買い得な物への志向が強くなっている」(判断:×悪)との声が挙がった。