前月差プラスも全国で最も低い
東海の景気の先行きについて景気ウォッチャーたちはどう見ているのか。5月の景気の先行き判断DIは41.3と、前月差プラス1.9。なお、全国平均の44.8と比較すると3.5低く、全国12地域のうちで最も低い先行き判断DIとなった。
2025年5月景気の先行き判断DI
東海41.3(前月差プラス1.9)
全国44.8(同プラス2.1)
家計と企業、そして雇用に関する景気の先行きについて東海の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。
スーパー「物価高になり極力消費を抑えているため平日の来客数が少なくなっている。土日の来客数は相変わらず多いが、来店頻度が下がっている」(家計動向関連…判断:□不変)
輸送業「長引く物価上昇に加え、取引の多い米国、中国の要因もあり荷動きの低迷は続く」(企業動向関連…判断:□不変)
民間職業紹介機関「例年ゴールデンウィーク明けから落ち着く求人依頼が長期的に継続しており、業界に偏りはあるものの人手不足の状況が影響している。今後も景気の影響にかかわらず、企業のニーズは一定数が恒常的に続くものになりつつある」(雇用関連…判断:□不変)
その他の特徴コメントとして、一部からは先行きやや良好の声が聞かれた。
一般機械器具製造業「米国の関税方針が落ち着けば、現在止まっている半導体関連の設備投資案件が再開したり、新たな設備投資が行われる見込みがある」(判断:○やや良)
●前編「【東海の景気の現状は?】前月より回復も、“富裕層もまだ半信半疑”“コメの値段は下がらない?”「2025年6月公表最新調査」」