前月プラス5.7の光明、「新規契約数が前年超え」の声も

2025年6月9日に公表された北陸(富山、石川、福井)の5月の景気の現状判断DIは45.5と、前月差プラス5.7。前月差で見ると、全国12地域で2番目に伸長した。なお、全国平均の44.4と比較すると1.1上回った。

2025年5月景気の現状判断DI 

北陸45.5(前月差プラス5.7)
全国44.4(同プラス1.8)

家計と企業、そして雇用に関する景気の現状について北陸の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。

乗用車販売店「メーカーの生産調整により思うように店舗に配車されず、売上に結び付かない。この状態は今後もしばらく続く」(家計動向関連…判断:□不変。コメントより抜粋、以下略)

食料品製造業「能登半島地震で被災して以降、減少した受注が戻り切らない状況が続いている。様々なコストの高止まりとあいまって、非常に厳しい経営環境」(企業動向関連…判断:□不変)

職業安定所「関税の影響を直接受ける製造業では受注が減少したという声を聞く一方、サービス業では人手不足が続いており、全体としては変わらない」(雇用関連…判断:□不変)

その他の特徴コメントとしては、通信会社からはやや良好との声が挙がった。「通信サービス、放送サービスともに新規契約数が前年同期を上回っている」(判断:〇やや良)