「生活必需品も売上低迷」「富裕層も節約志向」
続いて北陸の景気ウォッチャーたちによる先行き判断の理由のコメントを深掘りしていく。まずは家計動向関連で先行き判断コメントが多かった順(□不変、▲やや悪、○やや良、以下略)に見ていこう。
高級レストランスタッフ「県外からの団体客の受注が例年の8割で推移しているため見通しは厳しい。大阪・関西万博の影響も考えられる」(□不変)
一般小売店[書籍]従業員「景気が良くなる要素がなく、資材等の高騰もあいまって景気は変わらないか若干悪くなるとみている」(□不変)
百貨店販売「米など食料品の高騰により、生活必需品の売上がやや低迷し始めている。生活必需品以外の衣料品や装身具などの雑貨は優先度が低く、高付加価値商品の低迷が当面続くとみている。物価高騰が落ち着くまでは我慢の営業が必要。お客が買いやすい価格帯の商品やセール対応品の拡充が必要と考える。外商客などの富裕層にも節約傾向があり、資産価値のある商品や話題性のある商品には動きはあるが、購買には慎重になってきている」(▲やや悪)
ショッピングセンター統括「食料品、日用品の価格上昇は継続しているものの、ゴールデンウィーク期間中に動きの悪かった服飾品の購買需要の反動が8月のお盆を挟んだ長期連休に出てくるとみている」(〇やや良)