企業動向は「AI向け好調」、雇用環境は「微減」の声も

企業動向関連では自社や取引先の動向、商品の価格動向などを鑑みた率直な声も聞かれた。

化学工業営業「AI向け電子材料薬液の需要好調が継続している」(□不変)

輸送用機械器具製造業管理「まだ続いている値上げラッシュに加え、米も落ち着くと思わせながら結局値段は下がらないのではと疑っている。ガソリン代も10円の値下げでは中途半端」(□不変)

ソフト開発経営者「世情は米価格の上昇と備蓄米の放出方法でにぎわっているが、設備投資においても部品単価の上昇で苦しんでいる。どこでこの単価上昇が止まるのか不明で、大半の経営者は先行きに不安を抱いている」(▲やや悪)

雇用関連では「変わらない」という意見が目立つ。

民間職業紹介機関営業「例年であれば今頃は大手製造業の求人が大量に出てくるのがトレンドだが、今期は経済動向や利益確保に向けて採用ポジションのオープンが鈍化」(□不変)

職業安定所職員「求人総数やフルタイム、パートタイムの求人数はいずれも5カ月連続減少しており、特に管内の主要産業である製造業の求人数が前年同月比で3カ月連続減少」(▲やや悪)

景気の現状は前月比横ばいの東海だが、今後はどうなるのか。

●東海の景気の先行きは? 後編「【東海の景気の先行きは?】「悲喜こもごも」な声の一方で、旅行代理店が早くも“年末年始に期待大”なうれしいワケとは「2025年6月公表最新調査」」にて詳報する。

調査概要 調査名:景気ウォッチャー調査(令和7年5月調査) 調査公表:2025年6月9日 調査主体:内閣府 調査対象地域:北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄2050人 実施期間:毎月25日~月末