南関東の景気の先行きについて景気ウォッチャーたちはどう見ているのか。5月の景気の先行き判断DIは45.8と、前月差プラス2.1。なお、全国平均の44.8と比較すると1.0高い。

2025年5月景気の先行き判断DI 

南関東45.8(前月差プラス2.1)
全国44.8(同プラス2.1)

家計と企業、そして雇用に関する景気の先行きについて南関東の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。

商店街「今後もあまり良くならないという判断から、フリーに使えるお金をある程度手元に持っておきたいお客の心理がうかがえる。そのため買物について慎重にならざるを得ない」(家計動向関連…判断:□不変)

建設業「受注量が増えてもやはり現状同様に燃料費や物価上昇、人件費の増加などいろいろな問題が山積しているため、現状維持が精一杯」(企業動向関連…判断:□不変)

民間職業紹介機関「全般的に今までどおり求人職種、求人数ともに比較的安定して多い。むしろ求職者が見つからない状況」(□不変)

その他の特徴コメントとして、一部からは先行き「やや良好」の声が聞かれた。

タクシー運転手「この先、梅雨入りして雨が降るとタクシーの動きが良くなるため期待したい。今夏もかなり暑くなる予報のため、利用者は間違いなく増える」(判断:○やや良)

出所:内閣府
 

●前編「【南関東の景気の現状は?】全国平均を上回るもインバウンド減、コメ騒動の“意外な業種”への影響とは「2025年6月公表最新調査」」