「個人投資家や相続税対策でのアパート購入需要は継続」

続いて南関東の景気ウォッチャーたちによる先行き判断の理由のコメントを深掘りしていく。まずは家計動向関連で先行き判断コメントが多かった順(□不変、▲やや悪、○やや良い、以下略)に見ていこう。

ドラッグストア経営者「集客力のある大型店にお客を取られてしまい、なかなか当店に来てもらえず、大分苦戦している。いろいろ考えてはいるもののうまくいかない。もう少し考えてみる」(□不変)

一般レストラン経営者「今も特段に良いわけではないが、暇な時期より多少は良くなっている。コロナ禍が明けて大分たつが、新型コロナウイルス感染症発生前よりも売上は多くなっている。ケータリングも順調。できる範囲のことはしているので以前よりは良いものの、景気は余り変わらない。これから伸びることは考えにくいため、今のやり方で何とか維持していければ」(□不変)

住宅販売会社従業員「住宅ローン金利が据置きとなり、それほど急激には金利は上がらないだろうという雰囲気でいるお客が多い。子育てグリーン住宅支援事業の後押しもあり、マイホーム購入希望客が増えているが、現実的に考えて駅近物件よりも市街化調整区域の安価な土地の購入に踏み切るお客が増えている」(□不変)

学習塾経営者「物価の上昇により授業料が払い切れず、やめる生徒が出てきている。今後も景気は良くならない」(▲やや悪)

住宅販売会社従業員「個人投資家や相続税対策でのアパート購入需要は、問い合わせなどからみて継続する。さらに、法人の土地活用の動きが増えている」(○やや良)

衣料品専門店店長「生活必需品の値上がりが著しいことに加えて、物流費、こん包資材価格が高止まり」(×悪)

都市型ホテル経営者「現状の2~3か月先の予約数等を考えると、良くなる」(◎良)