業種業態により見通し分かれる
企業動向における景気の見通しは「やや悪化」が「変わらない」を上回った。
その他製造業[宝石・貴金属]経営者「ルートセールスの売上は何とか前年実績を維持しているものの、出張経費の増加で利益率は前年より10%ほど下がっている」(▲やや悪)
窯業・土石製品製造業経営者「秋口ごろまでは大口受注が続く。また、秋以降も季節商材対応が見込まれる」(□不変)
食料品製造業製造「包装資材の値上げの通知がまた届いた。商品を値上げしたばかりなのにこれでは利益を出すことは非常に厳しい。配送運賃等もまた値上げで、価格の下がるものがないので困っている」(×悪)
建設業経営者「工事の受注量は増えているものの、資材の値上がりもあるため、利益はそれほど増えていない」(○やや良)
金属製品製造業総務「半導体事業は回復し、良くなる」(◎良)
雇用関連では景気は「変わらない」、あるいは「やや悪化」の声が聞かれた。
民間職業紹介機関経営者「求人をけん引する製造業では、原材料価格の高騰、人件費の増加等から採用に旺盛な企業と慎重な姿勢を崩さない企業の二極化が目立ってきている」(□不変)
職業安定所職員「新規求人数の前年同月比は、10カ月連続して減少」(▲やや悪)
調査概要 調査名:景気ウォッチャー調査(令和7年5月調査) 調査公表:2025年6月9日 調査主体:内閣府 調査対象地域:北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄2050人 実施期間:毎月25日~月末