派遣応募は高時給や自宅と職場が近い案件のみ多い

景気ウォッチャー調査では、関東は北関東(茨城、栃木、群馬)と南関東(埼玉、千葉、東京、神奈川)に分けられる。まずは北関東から見ていこう。

2025年6月9日に公表された北関東の5月の景気の現状判断DIは41.6と、前月差プラス4.2。前月差で見ると全国12地域でベスト3に入った。なお、全国平均の44.4と比較すると2.8低かった。

2025年5月景気の現状判断DI 

北関東41.6(前月差プラス4.2)
全国44.4(同プラス1.8)

家計と企業、そして雇用に関する景気の現状について北関東の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。

商店街「物価上昇はこれからも続くため、景気の減退は避けられない。趣味し好の商材を扱う当店では来店客の減少がみられる」(家計動向関連…判断:□不変。コメントより抜粋、以下略)

輸送業「ゴールデンウィーク等もあり、レジャー、キャンプ、バーベキュー、園芸用品等の物量は前年並みを確保。しかし、燃料価格の高騰は続いている上にドライバー不足によるコスト高もあり、利益は薄くなっている」(企業動向関連…判断:□不変)

人材派遣会社「高時給の派遣や自宅と職場が近い派遣のみ、応募者が多い状況が続いている。その他の仕事では応募者が集まらない状況は変わらない」(雇用関連…判断:□不変)