◆「株式」「ゴールド」単独ファンドの変遷
みずほ銀行の売れ筋である「キャピタル世界株式ファンド」、「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカICA」、「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:未来の世界)」、「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」など単独の資産に投資するファンドのパフォーマンスを振り返ると、好不調の波があることがわかる。
2020年3月「コロナ・ショック」で下落した後の1年半の期間では「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:未来の世界)」のパフォーマンスが最も優れていた。この間は、今は多くの投資家が注目するようになった「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」は横ばいで投資家の関心の外にあったといえるだろう。
そして、2022年の後半から始まったのが「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカICA」の好成績だ。「米国株式を買っておけば問題ない」という雰囲気が2024年末まで継続する。その米国株式に対する楽観が大きく揺らいだのが2025年に入っての株価の下落だった。この株価の下落の中でパフォーマンスの堅調さが目立ったのが「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」だった。
ところが、4月の株価急落からの出直りで6月13日までに最も良い立ち上がりになったのは「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカICA」だった。再び米国株式優位の展開に戻るのだろうか? それともバランス型ファンドに切り替えている投資家の判断が吉と出るのだろうか? 現時点では何とも判断が難しい。
執筆/ライター・記者 徳永 浩