【沖縄】全国唯一の現状DI 50越え、「繁華街は人であふれる」
沖縄の2025年4月の景気の現状判断DIは51.5と、前月差はプラス4.3。前月差で見ると、全国12地域で最も高く、DI自体も同様に全国一。50を超えた唯一の地域だった。なお、全国平均の42.6と比較して8.9高かった。
2025年4月景気の現状判断DI
沖縄51.5(前月差プラス4.3)
全国42.6(同マイナス2.5)
家計と企業、そして雇用に関する景気の現状について沖縄の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。
その他専門店[書籍]「繁華街は人であふれ、近隣の土産品店や飲食店などに多くの客が見受けられる。インバウンド需要が大きい文具やホビーショップの売上が好調」(家計動向関連…判断:○やや良。コメントより抜粋、以下略)。
輸送業「物価は上昇しているが、賃金のベースアップにより悪化していない」(企業動向関連…判断:□不変)。
人材派遣会社「求人数に対して求職者の動きが鈍く、ゴールデンウィークの影響により求職者の問合せが減少」(雇用関連…判断:□不変)
なお、その他の特徴コメントとして、一部からは悪化との声があった。
その他飲食店[バー]「来客数が少なく、平均客単価も低下。1~2杯で帰る客が多く、3杯以上注文する客が減少。コロナ禍以降の生活習慣の変化もみられるが、物価高の影響が特に大きいとみている」(判断:×悪)
【沖縄の景気先行きは?】「プラス6.0」と全国一、レジャー施設開業にも期待
沖縄の景気の先行きについて景気ウォッチャーたちはどう見ているのか。4月の景気の先行き判断DIは57.6と、前月差プラス6.0。前月差で見ると、全国12地域で最も高く群を抜いており、DI自体も同様に全国一。50を超えた唯一の地域だった。なお、全国平均の42.7と比較すると14.9も高い。
2025年4月景気の先行き判断DI
沖縄57.6(前月差プラス6.0)
全国42.7(同マイナス2.5)
家計と企業、そして雇用に関する景気の先行きについて沖縄の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。
商店街「空き店舗が飲食店になることが多く、物販の出店はないが、集客としては良い影響が出てきているため、期待している」(家計動向関連…判断:○やや良)。
建設業「資材高騰などにより住宅着工はあまり伸びないが、ある程度の建築需要は確保できるとみている。特にマンションの建築戸数は他府県よりも維持できるとみている。一方、価格転嫁をどこまでできるか注視する必要がある」(企業動向関連…判断:○やや良)。
人材派遣会社「求人の平均賃金も上昇しているが、マッチングにつながらない」(雇用関連…判断:□不変)
その他の特徴コメントとしても先行き良好の声が聞かれた。
コンビニ「7月には大型レジャー施設の開業を控えており、国内の首都圏では宿泊費が高騰していることからも、国内外からの観光客増加に期待している」(判断:◎良)。
調査概要 調査名:景気ウォッチャー調査(令和7年調査結果) 調査主体:内閣府 調査対象地域:北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄2050人 実施期間:毎月25日~月末