母を介護施設にお願いし、婚活を開始するも…

自分の心配に加えて、母親の介護の問題も重くのしかかります。兄のお嫁さんと母親は折り合いが悪く、母親を頼むことはできません。でも母親は認知症を発症していて、夜に徘徊するなど近所にも迷惑をかけるようになってきました。

そのため兄と相談をして、いよいよ介護施設にお願いすることになりました。介護施設は彩さんの住まいから近い場所を選び、そのお金は父親が残した資産でまかなうことに。もしお金がなかったら介護施設に入居させることはできなかったでしょうから、ある程度のお金があったことは、お母さんにも彩さんにも幸いなことでした。

母の施設入居で時間を得た彩さんは、ようやく本格的に婚活に取り組みます。しかし、母が施設から「あれを持ってきて」「これを買ってきて」と頻繁に連絡をしてくるため、婚活にも集中できませんでした。施設を訪れると、母は愚痴ばかり。「家に帰りたい」「気の合わない人がいる」といつも嘆いています。愚痴ばかりの母親を見ていると、将来自分もこうなるのかもしれないと寂しさや切なさが彩さんを襲います。

そんな中でも、彩さんは結婚相談所で資産家の男性と交際が始まりました。ところがこの出会いが、予想外の展開を迎えることになったのです。

●母親の介護に翻弄される彩さん。50歳を過ぎてからの婚活には、さらに予想外の壁が立ちはだかります。後編【「カネ目当て」「料理がまずい」猛反対する親友たち“嫉妬のジャッジメント”…資産家が信じた彼女の素顔とは?】で詳しくお伝えします。

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