国内外でエネルギー資源を開発 収益は国内向けが中心
石油資源開発は1955年に設立された企業です。56%を政府が出資した半官半民の企業として発足しました。1967年には石油開発公団に属し、1970年に民間企業として分離します。現在も政府は株式の36.72%を握る筆頭株主です(2024年3月期)。
石油資源開発の事業領域は3つに分かれます。石油や天然ガスの生産を行う「E&P事業」、主に生産された天然ガスの受け入れや輸送を担う「インフラ・ユーティリティ事業」、そして掘削工事の請負や石油製品の販売などの「その他の事業」です。うち中核事業はE&Pで、事業利益(※)の7割はE&Pから得ています(2024年3月期)。
※事業利益:営業利益と持分法投資利益等の合計から本社管理費を減じた値
【石油資源開発の主な事業領域】
・E&P事業:石油・天然ガスの探鉱・開発・生産
・インフラ・ユーティリティ事業:天然ガスの受け入れ・輸送、発電
・その他の事業:掘削工事の請負や石油製品の販売
収益は国内が中心です。国内では上記3領域を展開しますが、海外では主にE&Pのみを手掛けます。売り上げは国内に集中する傾向にあり、2024年3月期は売上高の78.7%を国内が占めました。このため、利益も国内の比重が大きめです。
【石油資源開発のセグメント情報(2024年3月期)】