2023年から上昇トレンド、関税ショックもプラスで乗り切り
鹿島建設の株価が好調です。2023年中ごろから値を上げ始め、2024年3月には3213円の高値をつけました。その後は調整しますが、2025年3月に再び3247円の高値をつけます。
トランプ関税の影響も、現状は比較的軽微です。相互関税の公表を受けて始まった4月7日の週は、前週末比+0.5%増とプラスで乗り切りました。5年騰落率は+171.3%と、日経平均株価(同+76.4%)を大きくアウトパフォームします。
【鹿島建設の株価チャート(過去5年間)】
・株価:3011円(2025年4月11日終値)
株価は上昇傾向ですが、配当利回りは高い水準を維持しています。2025年3月期は1株あたり104円を予想しており、配当利回りは3.45%です。これは東証プライム市場の単純平均利回り2.31%(2025年3月)を1%ポイント以上上回ります。
【鹿島建設の予想配当利回り(2025年3月期)】
・予想配当金:104円
・予想配当利回り:3.45%
出所:鹿島建設ホームページ
配当金はNISAで非課税にできます。本来は額面の約2割が税金として徴収されますが、NISAなら税金は生じません。
たとえば鹿島建設は1株あたり104円の配当金を予想しますが、通常の口座なら約21円が税金として徴収され、手取りは約83円です。しかし、NISAなら税金が引かれないため、額面どおり104円を受け取れます。
ただし、株価の変動率は一般に配当利回りを上回ります。株価の下落が配当益を上回れば、トータルではマイナスです。また、鹿島建設は市場と比べ株価が大きく上昇してきました。今後が気になる人は少なくないでしょう。
鹿島建設の株価は、これからどう推移していくのでしょうか。事業内容と業績から探ってみましょう。