【女性40代】成長投資枠の購入額1位は「10万円未満」、2位「240万円」

女性40代「成長投資枠」の購入額は「10万円未満」が1位で28.7%と約3割を占めた。

出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」

女性40代「成長投資枠」購入金額ランキング

1位 10万円未満 28.7%
2位 240万円 14.9%
3位 20万円~50万円未満 14.0%
4位 50万円~100万円未満 13.8%
5位 10万円~20万円未満 11.2%
6位 100万円~150万円未満 7.2%
7位 150万円~200万円未満 5.4%
8位 200万円~240万円未満 4.9%
(n=349)

一方、2位は満額の「240万円」で14.9%。少額投資と高額投資の二極化が顕著といえる。

以降、3位は「20万円~50万円未満」14.0%、4位「50万円~100万円未満」13.8%。1位「10万円未満」を筆頭に少額帯に第一の山があり、2位の「240万円」という高額帯に第二の山が出現する。

平均購入金額は83.3万円で、女性全年代の平均91.2万円からは10万円ほど低い。ただ、女性の平均額は60代114.6万円、70代122.4万円とシニア層が引き上げている点を考慮する必要がある。

40代の成長投資枠の活用法

投資にはリスクとリターンの両面がある。新NISA投資も同様であり、投資においては次の点を心がけるとよいだろう。

まずは、リスクを抑えるために複数の資産クラスや地域に分散して投資する「分散投資」。次いで非課税期間が無期限となり、投資できる期間に制約がなくなった新NISAの特徴を生かした「長期投資」。

40代は老後までまだ時間がある。将来の資金形成を視野に入れた成長投資枠の使い方にも目を向けておく必要があるだろう。成長投資枠で投資できる商品には国内外の個別株もある。例えば安定した収益を得るために継続配当や高配当が期待できる株式を調べてみるなども一案だろう。なお、投資信託でも同様に配当をテーマにした銘柄は多数ある。

あるいは成長産業への投資に着目するのも一つのアイデアだ。AIやテクノロジー関連の成長産業など、関心を集めている分野について情報収集することが役立つだろう。

これらの戦略を組み合わせることで、安定性と成長性を両立した投資を目指すことができる。新NISAの選択肢は多様にある。いずれも自身が納得の上で決断することが大切だ。

調査概要:「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」 調査主体:日本証券業協会 調査対象:2024年に新NISAで金融商品を購入した7610人 調査時期:2025年1月 調査方法:インターネット調査