2024年中に新NISAで金融商品を購入した全国の10代~70代の男女7610人を対象に実施された「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」(日本証券業協会)。同調査では購入・売却金額や銘柄数、購入・売却商品とその理由や損益などを聞いている。そのうち40代に絞った「つみたて投資枠」投資額について傾向を見ていこう。
【男性40代】つみたて投資枠1位「20万円~40万円未満」の利用が約2割
男性40代のつみたて投資枠の購入金額は、「20万円~40万円未満」が19.0%と最も多かった。月にならすと、約1万6000~3万3000円の積立額となる。
男性40代「つみたて投資枠」購入金額ランキング
1位 20万円~40万円未満 19.0%
2位 120万円 17.9%
3位 10万円~20万円未満 14.0%
4位 5万円未満 12.9%
5位 40万円~60万円未満 9.5%
6位 5万円~10万円未満 8.8%
7位 60万円~80万円未満 6.8%
8位 100万円~120万円未満 6.1%
9位 80万円~100万円未満 5.0%
(n=873)
2位は満額の「120万円」が17.9%と僅差で続く。次いで少額帯の「10万~20万円未満」、「5万円未満」となっている。こうした傾向からは、新NISA1年目で「とりあえず口座を開設してみた」、あるいは「毎月数千円単位で少額から積立を始めた」といったライト層の利用も想定される。
なお他の年代と比較すると、男性50代以上の1位は「120万円」がトップであり、40代までと顕著な違いが見られた。
40代は人によってライフステージが多様に異なる年代だ。食費や家賃といった日々の生活費のやりくりに始まり、子どもの教育資金、住宅ローン等の返済など、人によってお金の使いどころ、すなわち優先順位が違うため、新NISAで積み立てる金額も千差万別といえそうだ。なお平均購入額は50.9万円だった。