「つみたて投資枠」は83%の人がプラス
日本証券業協会が実施した調査「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」では、新NISA利用者7610人につみたて投資枠と成長投資枠の1年目の損益を聞いている。
初心者にも比較的取り組みやすいといえるつみたて投資枠。新NISA1年目の損益は、プラスの人が82.8%、マイナスの人が2.3%という結果となった。
2024年中の新NISAにおける損益状況
※ プラスまたはマイナスは、継続保有中銘柄の含み損益、売却した銘柄の損益、受取配当・分配金を合算したもの。
つみたて投資枠では、毎月いくらといった金額を決めて定期的に投資信託を積み立てる。つみたて投資枠で選べる投資信託には、目標とする株価などの指数にパフォーマンスの連動を目指すインデックス型と呼ばれるファンドが多い。
2024年は8月に一時的な株価の調整局面があったものの短期間で値を戻したことから、インデックス型ファンドの運用成績は全般的に底堅く推移した。つみたて投資枠での投資損益が8割方プラスだった結果にはそうした背景がありそうだ。