2月10日週、株式相場の動静は
今週(2月10日週)、最後のアジェンダです。少し株式相場の動静を振り返ります。
NASDAQ100の直近1カ月の動きをまとめました。この1カ月、DeepSeekショック、関税引き上げ、雇用統計の予想外の強さから利下げ観測が遠のいたこと、消費者物価指数の伸びが加速したこと、さまざまな動きがありました。NASDAQ100 は、その都度大きく下がってはいます。ただ、最終的にはDeepSeekショック前の高値を超えました。
対する日本株はDeepSeekショック以前の高値を超えられていません。ただ、底堅さは維持していると言ってよい状況です。
ヨーロッパでは、独DAX指数が史上最高値を更新しました。ユーロ安に端を発する輸出関連銘柄への期待感の高まりが要因だという声があります。また停戦への期待もあるようです。いずれにせよドイツ株は非常に堅調に推移しています。
著者情報
内田稔
うちだみのり
高千穂大学 教授/FDAlco 外国為替アナリスト
1993年慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。マーケット業務を歴任し、2007年より外国為替のリサーチを担当。2011年4月からチーフアナリストとしてハウスビューの策定を統括。J-Money誌(旧ユーロマネー誌日本語版)の東京外国為替市場調査では、2013年より9年連続アナリスト個人ランキング部門第1位。2022年4月より高千穂大学に転じ、国際金融論や専門ゼミを担当。また、株式会社FDAlcoの為替アナリストとして為替市場の調査や分析といった実務を継続する傍らロイターコラム「外国為替フォーラム」、テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」、News Picks等でも情報発信中。そのほか公益財団法人国際通貨研究所客員研究員、証券アナリストジャーナル編集委員会委員も兼任。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカルアナリスト協会認定アナリスト、国際公認投資アナリスト、日本金融学会会員、日本ファイナンス学会会員、経済学修士(京都産業大学)
この著者の記事一覧