ランキング上位占める製造業

2位は「鉄鋼」で98万2366円。モノづくりで必須材料の1つである「鉄」を供給する製造業の基盤ともいえる業種。2023年の粗鋼生産量で世界4位にランクする日本製鉄をはじめ、世界的な規模で活躍する企業も多い。

近年は再編も見られるが、日本製鉄によるUSスチールの買収では当時のバイデン大統領が買収に禁止命令を出すなどの展開も。安全保障に関わる問題としてトランプ氏率いる共和党への政権交代後も依然行く末は不透明だ。

業界では中国や韓国などの企業とも熾烈な競争が進むが、日本勢は付加価値の高い製品にシフトしており、粗鋼生産1トン当たりの利益は高いという指摘も。

3位は「化学」で98万1348円。合成樹脂や合成繊維など、生産現場で欠かせない多くの材料を供給し、鉄鋼同様に製造業の基盤となる業種だ。 材料だけではなく、医薬品や化粧品など最終製品を製造するメーカーもある。中国などとの競争が激化しているが、電子材料など特定分野で差別化を図る企業も多い。

以降も造船、電機機器など、ランキング上位は製造業がずらっと並び、非製造業は建設、情報通信など2業界にとどまった。

 

調査概要 調査名:令和6年 民間主要企業年末一時金妥結状況 調査主体:厚生労働省 調査対象:妥結額(妥結上明らかにされた額)などを把握できた資本金 10 億円以上かつ従業員 1000 人以上の労働組合のある企業 324 社 公表日:2025年1月 17 日