<今さら聞けないギモン>

企業型確定拠出年金のラインナップを見ると、知らない商品名が多かったので驚きました。このラインナップはどのように決められているのですか?

企業型確定拠出年金とNISAで、対象商品が異なる理由とは?

企業型確定拠出年金とNISAでラインナップに違いが出る理由は、選べる投資信託の本数とその選定プロセスが異なるためです。

ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部作成(※商品本数は2025年1月時点)

企業型確定拠出年金の場合、運営管理機関※が専門的な知見、中立的な評価に基づいて適格だと選定した商品群があり、事業主がそこから35本を上限にして選んだ商品がラインナップされています。かつては35本という上限はなかったものの、厚生労働省の調査で「36本を超えると運用商品を選べない人が増える」ということが分かり、上限が設定されました。

※確定拠出年金制度において運営や管理を担う専門機関のこと。運営管理業務を行うためには、厚生労働大臣および内閣総理大臣の登録が必須

対してNISAの場合、一定の基準を満たした商品が対象となり、成長投資枠では約2000本、つみたて投資枠では約300本がラインナップされています。

知名度の高いNISAの対象商品と比べて、企業型確定拠出年金の対象商品はなじみのないものが多いかもしれません。しかし、商品一覧に並んでいるのは運営管理機関や事業主によってしっかりスクリーニングされています。ご自身の運用への考え方を整理しておけば、ある程度安心して選ぶことができるでしょう。