きたる決算、為替レートが命運を握る!?

また2024年12月決算の数字に関しては、為替レートの影響も注視しておく必要があります。

この原稿を書いている12月11日時点のドル円は1ドル=152円58銭、ユーロ円は1ユーロ=160円26銭で、2024年第3四半期決算時点における通期想定為替レートの1ドル=150円、1ユーロ=162円で見ると、ドルは為替差益が期待できるものの、ユーロは為替差損が発生している状態です。

年内、為替レートが現状維持であれば、業績に及ぼす影響は少ないと思われますが、何かの拍子に急激な円高に見舞われると、業績見通しに狂いが生じてきます。特にここ数年のドル円の、12月における値動きを見ると、2022年が8円幅、2023年も8円幅で動いているだけに、ボラタイルな為替レートの値動きが業績のさらなる下方修正を引き起こさないかどうか、注視しておいた方が良さそうです。