“500”は有名だが…「S&P100」や「S&P1000」という株価インデックスも存在
先般、社名変更を発表した日興アセットマネジメントが、S&P1000という株価インデックスへの連動を目標とするインデックスファンドを、11月12日に設定しました。ちなみに、日興アセットマネジメントの社名は2025年9月から、「アモーヴァ・アセットマネジメント」に変更される予定です。
新しく設定されたインデックスファンドの名称は、「Tracers S&P1000インデックス(米国中小型株式)」で、NISAの成長投資枠で購入できます。米国の株価インデックスに連動するとはいえ、国内籍投資信託なので基準価額は円建てになります。
したがってその基準価額は、米ドル建て資産の値動きとドル/円レートを掛け合わせたものになるため、円安が進めば為替差益で基準価額を押し上げ、逆に円高が進めば為替差損で基準価額を押し下げる力が働きます。この点は留意が必要でしょう。
直近では「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の純資産総額が日本の公募投信で(除くETF)、過去最大になったことも含め、2024年1月にNISAの制度見直しが行われて以降、個人の間では、米国を代表する株価インデックスであるS&P500に連動するタイプの投資信託が人気を集めています。
S&P500は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場されている銘柄の中から500銘柄を抽出して構成銘柄とし、指数化したもので、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLC(以下、S&Pダウ・ジョーンズ社)という会社が算出・公表している、米国を代表する株価インデックスといって良いでしょう。
S&Pダウ・ジョーンズ社は、S&P500以外の株価インデックスも算出・公表しています。よく経済ニュースなどで取り上げられるNYダウ工業株30種平均や、今回、日興アセットマネジメントが設定したインデックスファンドが連動目標とするS&P1000も、そうです。
中でもS&Pを冠した株価インデックスには、前出のS&P500やS&P1000の他に、S&P100もあり、特に米国株インデックスで資産を運用している人たちにとっては、興味のあるところではないでしょうか。