単身者と家族ありで違う「資産が減った理由」
20代単身者の資産が減った理由は「定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」がトップ。以下、「旅行、レジャー」「耐久消費財」への支出が続きます。「株式や債券の評価額減」は5位でした。資産運用が上手くいかなかったから減ったというよりは、何らかの事情による収入減から一時的に資産を取り崩したり、大きな買い物をしたことが要因のようです。
1位 定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから 42.1%
2位 旅行、レジャー費用の支出があったから 21.1%
3位 耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから 15.8%
3位 その他 15.8%
5位 株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから 10.5%
二人以上世帯の資産が減った理由も1位は「定収の減少による金融資産の取り崩し」でした。3位に「子どもの教育費用の支出」があるのが特徴です。20代のうちから子どもの将来を考えて習い事などを始めたのかもしれません。
1位 定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから 50.0%
2位 その他 33.3%
3位 こどもの教育費用、結婚費用の支出があったから 25.0%
4位 旅行、レジャー費用の支出があったから 16.7%
20代の資産運用は「地道にコツコツ」が基本
20代のみなさんは将来の値上がりや配当を期待して投資商品を選んでおり、その戦略の奏功が金融資産の順調な増加に寄与している人も多いようです。どんな商品が実際に選ばれているかは下記の記事にて解説しています。
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投資は必ずしもずっと順風満帆とは限らず、山あり谷ありが実際のところでしょう。下落時のダメージを和らげ、末永く資産運用を続けていくには「長期積立分散」投資が基本となります。20代の運用には時間が最大の味方となります。短期的な一攫千金を狙うのではなく、コツコツ地道に継続することが大切です。
<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査