生活費以外に「金融資産」を持つ20代は6割
全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)※から20代の回答をランキングで見ていきましょう。まずは「金融資産」についてです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
20代の金融資産の有無(総世帯)
保有している 57.8%
保有していない 42.2%
20代の約6割が金融資産を「保有している」、約4割が「保有していない」と答えています。そもそも金融資産とは、運用資金や将来に備えた預貯金、投資用の株式や投資信託といった有価証券などのことと調査では定めています。生活費として日常的に出し入れする、あるいは引き落としに備えて持っている現金や預貯金などは除外されています。
20代の3割が投資信託を持っている
続いて具体的に「どんな金融商品を持っているか」が気になるのではないでしょうか。
20代保有金融商品ランキング(総世帯)拡大表示
1位 預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む) 91.7%
2位 投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む) 24.7%
3位 株式 19.0%
4位 積立型保険商品(生保・損保) 13.9%
5位 個人年金保険 10.7%
20代の保有金融商品ランキング1位は9割以上の人が持っていると答えた「預貯金」でした。続いて2位の「投資信託」は4人に1人が持っているとのこと。3位は「株式」で19.0%、続いて4位「積立型保険商品(生保・損保)」13.9%、5位「個人年金保険」10.7%。「いずれも保有していない」という人は8.2%でした。
なお、このデータは単身世帯と二人以上世帯を併せた結果です。二人以上世帯に限ると、順位は1位「預貯金」、2位「投資信託」と変わりませんが、3位が「積立型保険商品(生保・損保)」23.4%となり、以下4位「株式」18.1%、5位「個人年金保険」17.5%となります。家庭を持っているかいないかで保険商品の保有割合が違うというのは納得の結果かもしれません。