単身は投資信託や株式で運用、家族ありは保険を重視 

続いて持っている金融資産の内訳、「何をどのくらい持っているのか」についてもランキングを見てみましょう。

単身世帯、二人以上世帯ともにトップは「預貯金」となりましたが、2位以下は大きく傾向が異なります。まずは単身世帯から。持っている金融資産の内訳は以下のようになりました。

20代の金融商品(種類別)保有額ランキング(単身世帯) 

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数308)

1位    預貯金(定期性預貯金含む)    118万円(うち定期性預貯金26万円)
2位    投資信託    37万円
2位    株式    37万円
4位    生命保険    8万円
5位    金銭信託    5万円

単身世帯の金融資産の平均は219万円と前述しましたが、そのうち半分は「預貯金」が占めています。一方で「投資信託」、「株式」が37万円で同額2位。4位は「生命保険」、5位は「金銭信託」でした。金銭信託とは信託銀行等で取り扱う運用商品。預貯金との違いは元本保証がないこと、投資信託との違いは運用資産が基本的に値動きのない低リスク資産ということです。

20代の金融商品(種類別)保有額ランキング(二人以上世帯) 

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※世帯主20代かつ金融資産保有世帯、実数108)

1位    預貯金(定期性預貯金含む)    170万円(うち定期性預貯金54万円)
2位    生命保険    76万円
3位    損害保険    53万円
4位    投資信託    51万円
5位    株式    27万円

二人以上世帯の金融資産の平均は403万円と前述しましたが、そのうち1位は「預貯金」で170万円(うち定期性預貯金54万円)を占めています。以下、2位「生命保険」76万円、3位「損害保険」53万円、4位「投資信託」51万円、5位「株式」27万円でした。

二人以上世帯では投資信託や株式といった値動きのある運用商品より、保障を重視した保険商品の方が選ばれています。こちらも家族がいる分、保険商品で万が一に備える様子が伺えます。生命保険で比較しても、単身者(8万円)とは実に10倍近い金額の差があります。

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